夢と希望をつめこんで幸せをもらう

消費期限のあるジャニヲタが期限まで語る

私はKAT-TUNという幻を追っていたのだろうか

いつもいつも思う。


「"残る"ということが正しいのか。正義なのか。」



先日、日テレの音楽特番「ベストアーティスト 2015」の生放送中に、誰も予想だにしなかった出来事が起きました。来年の春、KAT-TUN田口淳之介くんのグループ脱退、そして事務所退所。



私は実はあのときあの場所にいました。もう番協に当たらなくてもいいので書かせていただきます。私はあのときのこと一生忘れません。忘れることはできないでしょう。KAT-TUNネクストゲートと呼ばれる、もうすぐ出番がわかる中継所(実際は裏なんだけど。)に現れた瞬間、今日イチの会場の盛り上がりを見せました。これはKAT-TUN枠のファン、つまりハイフンができるだけ多く入れるように設定されていたと聞きますが、確かにそう思いました。引き換えのとき、KAT-TUNファンと思われる人がなんか多い?と感じたからです。赤い衣装を纏った彼らがどんな歌を歌ってくれるのか、どんなパフォーマンスをしてくれるのか、期待と興奮が比例してボルテージは最高潮でした。しかし、そんな幸せは長くは続きませんでした。櫻井くんからKAT-TUNの紹介があり、KAT-TUNから重大発表と伝えられました。その場では春コン詳細とか前向きなことを考えていました。今思い返してみると翔くんの声色がそんな感じとは言えませんでした。そして田口くん自身の口から述べられた脱退と退所。不謹慎ながらも私は、田口くんがうそうそカワウソ〜と会場を笑いに包みこんでくれると思ってました。しかし、そんな願いは叶いませんでした。翔くんが亀梨くんにコメントを求め、亀梨くんが話しはじめた瞬間、背筋が凍っていくのを感じました。手足の震えが止まらなくなっていくのを感じました。生憎にも、私がいたところは5人並んでKAT-TUNファンでした。ひたすら頭をフル回転させながらも追いつくことはできずに彼らは歌のスタンバイへ。歌は奇しくも「Dead or Alive」この曲はちょうどMステでの披露の際に人質問題で披露することができなかった曲です。KAT-TUNらしくかっこいいこの曲を、ファンのみんなは、Mステなどの多くの人が見てる番組で見て欲しかったのです。私自身もこの曲は好きで、quarterコンの演出と含めてどうにか世間様に見て欲しい!と思ってた曲でした。歌う曲がDead or Aliveとわかった瞬間、複雑な気持ちでいっぱいでした。願ってた歌を披露してくれると同時に、その披露してくれる今私の目の前にいるKAT-TUNは、願ってたKAT-TUNではないのです。なんて皮肉なことだろう、そう思ってました。歌ってる最中の炎の特効も、すべてが私の涙腺を攻撃していきました。私のいたところは大きいセンターステージを映すカメラの後ろのほうだったので、出回っている情報の中丸くんが泣いていたとか、よく見えませんでしたが、ただただ歌が終わった瞬間に嗚咽しながら泣き崩れていくKAT-TUNのファンのみんなの姿と声は一生忘れることができません。この数分で天国と地獄を味わったのです。私は気づいたら座っていました。そこからは生き地獄でした。LOVEメドレーのKISS×3もどうにか見ようとするけど、そのときの気持ちはどう言葉にしていいかわかりません。ただ、KAT-TUN枠の人が映らないC,Dブロックにかなりいたこと(映りそうな前のほうにもいましたが)と、勿論あの後は座って泣いてる人が目立ってました。




私はひたすら何故ここで発表したのかを考えていました。ひとつは今まで2回もファンに突然の発表をしているからこそ、今回はそれはどうにか避けて、全国放送で全国にいるファンのみんなに生でお知らせしたかったというKAT-TUNの想い。それと同時に一般の人、関係者、マスコミにもお知らせできるということ。もうひとつは、言い方が悪いのですが、同情を買うことでマイナスになる今後のKAT-TUNにどうにかプラスの念押しという意味としての事務所の思惑では、と考えていました。そうすると涙が止まらなくなって逃げたかった。一刻も早くこの番協から逃げたかった。





私は、赤西が抜けた時は赤西担、田中が抜けた時は田中担だったこともあり、多くのハイフンさんとは意見が合わないことは承知ですが、私は田口くんを批判する人が信じられません。彼は理由を述べませんでした。一身上の都合ということのみ。当日までは、結婚(妊娠)の可能性が高いと見ていましたし、どうにか納得する術はありました。しかし、翌日の報道番組で徐々に明らかになっていく理由。"10周年に向けたビジョンが3人と違った"ということでした。私はもっと田口くんがわからなくなると同時に、田口くんをもっと嫌いになることはできないと思いました。嫌いになれたら楽です。責任も怒りも向けることができるから。でもよく考えて欲しいんです。あの田口くんと3人の10周年に向けたビジョンが違うとはよっぽどのことなのではないか、と。KAT-TUNが嫌いだったらそんなのすぐ辞めてると思うんです。これは赤西にも田中にも言えることで、彼らもKAT-TUNが好きって言ってたことに嘘はないと思うんです。好きだからこそ自分がKAT-TUNにすべきことの考えって、6人いれば違う思いだってあるに決まってる。それに赤西のときは赤西に、田中のときは田中に非があるのぐらい知ってるし、わかってます。それでも、それを含めて対処するのはグループのみんながやることだと思うんです。だから私は、みんなが3人ばかり持ち上げて田口くんを批判し始めるのがわからない。確かに3人は説得しようとした、でも無理だった。最善を尽くしてくれたのはちゃんとわかります。感謝してます。だけど、その田口くんの異変に気付いてあげるのが、気付いてたのなら早めに手を打つのが同じメンバーの役割なのではないかと思うんです。個人の活動が忙しいから、は理由にならないと思います。だから私は田口くんを嫌いになる理由が今どこにあるのかわからない。批判するのは違う、批判するのは田口担の居場所を失くすだけです。まだ田口くんはKAT-TUNにいるのに、そこまで(そこまでとは言わず)田口担の居場所を作ってあげなくて、なんのための猶予期間なのでしょうか。誰かが言ってました。事後報告は辛いけど事前報告も辛い。事後報告は何もすることができないけど、事前報告は辛くても後悔をしないようにそこまで過ごすことはできる。それを田口くんの批判にあてるなんて時間の無駄だなと感じました。


今まで2回同じことを経験してて、いつも思うのが、残るということだけが全てなのだろうか?ということです。残ったものだけが偉いのか。KAT-TUNを守ってくれた、確かに守ってくれました。でも守れるなら、はじめから違う方法でKAT-TUNを守れたのではないでしょうか。私は"抜けた"側の担当の気持ちしかわからないかもしれない。決して3人が嫌いなわけでないし、勿論好きだし、もっと言えば皆好きなんです。その自担だけが好き!というわけではないから、亀梨担、上田担、中丸担の気持ちはわからないかもしれません。だけど、"抜けた"側の担当の気持ちも考えてみて欲しい。逆もそうです。いろんな人がいて、いろんな考えがあって、それと合わない人がいるのはわかります。でもSNSという誰でも見れるという場所、当の本人たちも見てるかもしれないという場所、そしてそれをネタにしようとしているマスコミも見れるという場所ということで、言うべきことと言わない方がいいかもしれないこと、考え直しても良いと思います。私も含めてですが。




これもすべて憶測だし、田口くんの口から真実を語ってくれないと、納得も批判もできないし、するべきではないと思いました。果たしてKAT-TUNは何なのでしょうか、何だったのでしょうか。せっかく与えられた猶予期間、私はKAT-TUNという幻を追ってみようと思います。